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初めてNゲージの鉄道模型のジオラマを自分で製作する場合、最低限必要なものは何でしょうか。まずベースとなる土台が必要です。ベニアの板を買ってきてベースを作っても良いですが、大変だと思う場合は既製品を購入することをおすすめします。
次に、「エンドレスセット」として売られている単線レールが必要になります。つないでいくと楕円形になりますが、ベースにきちんと収まる範囲でレールを揃える必要があります。レールを敷いたら今度はレールのまわりに敷く「バラスト(砂利)」が必要になります。これで一応Nゲージを走行させる基礎ができましたが、レールと砂利だけでは殺風景です。
そこで都会や住宅街を走行させたいのなら、建物やクルマ、人の模型などの情景小物が必要です。また山の中を走行させるのであれば、緑の茂みなどを再現するための「フォーリッジクラスター」や土になる「ターフ」などを揃えましょう。さらに踏切板などを付けても雰囲気が出ます。ベースが小さい場合は、建物を並べると少し違和感がありますので、自然の中を走らせるようなジオラマが良いでしょう。
なお、実際に走行させないでデスクトップとして飾るだけであればレールをつなぐ必要はなく、瞬間的なシーンが再現できるようにトンネルから出てくるシーンだったり、鉄橋を走行するシーンなどを考えてみると楽しいでしょう。
Nゲージの鉄道模型でジオラマを制作する場合、どのようなレイアウトにするのかをまず考える必要があります。森の中を走行させたいのか、都会の中を走行させたいのかによって必要になる物も変わってきます。また、モーター付きの車両を置いて実際に走らせたいのか、それともジオラマとして飾りたいのかによっても必要となる物が変わってきます。
実際に車両を走行させることを前提にジオラマを制作する場合は、レールが円あるいは楕円でつながらせる必要があります。その際どの程度の距離を走行させるかによって必要になるベースのサイズやレールの数が変わってきます。また、レールは単純な円あるいは楕円を描くのか、それとも8の字でつなぐのか。単線にするのかそれとも複線にするのかでも、色々と条件は変わってきます。Nゲージはサイズがコンパクトなので小規模なジオラマ製作にも向いています。
ジオラマ製作は、それなりのスキルが必要になります。初めての人はインターネットで公開されている製作記などを参考にすると良いでしょう。ただ、製作記をインターネットで公開している人は、かなりレベルが高いので、いきなり同じように真似をしようと思っても難しいかもしれません。
模型には様々な種類のものがありますが、中でも鉄道模型は「趣味の王様」と呼ばれ多くのファンを集めています。鉄道模型の特徴は車両の内部に取り付けられた動力により、実際に線路の上を走らせて運転が楽しめることです!
さらに線路を敷設して周囲に駅や町並みや自然の風景などを再現するジオラマ製作も、鉄道模型の大きな魅力のひとつだといえるでしょう!
ただし日本の場合には住宅事情などにより、固定式ジオラマの設置には様々な困難が伴うことになります。そのため線路幅16.5mmのHOゲージではなく、線路幅9mmのNゲージが主流となっています。
NゲージはHOゲージと比較すると約半分の縮尺となるため、同じ線路配置のジオラマであれば設置スペースの面積を4分の1に縮小することができます。畳1枚程度の広さがあれば、複雑な線路配置のジオラマを製作することができるのです。
2~3両程度の短い編成を走らせる小規模なジオラマであれば、畳1枚の3分の1(900mm×600mm)程度のサイズで製作することができます。近年ではさらに省スペースで線路が設置できる急カーブのレールなども登場していますので、鉄道模型に興味がある人はジオラマ製作に積極的にチャレンジしてみてください。
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